現役美容師が教える正しいシャンプーの選び方

皆さんは、何を基準にしてシャンプー選びをしていますか?
毎日使うものだから、お値段重視!
パケ買いが多いかな!
好きな芸能人が宣伝しているから買ってみた!
友達が良いって言ってたから!
商品を購入するまでに色々な理由があると思いますが、実際に購入して失敗した経験も少なからずあると思います。
今回、このブログを見ていただくと、シャンプー選びの見方が変わると思いますので、是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。
サロン専売品とそうではない商品の違い!
サロン専売品とは、、、美容院でしか取り扱えない商品。
- 毛髪化学に基づいて美容師目線で作られているので成分重視の商品が多い
- 髪質やダメージにあわせた処方
- アミノ酸系や補修成分が豊富に作られている
- 毛髪のプロが実際に貴方に合った商品を髪を見て選んでもらえる
それ以外の商品、、、ドラコスやECサイト、デパコスで扱っている商品など。
- 比較的、お手頃なお値段設定
- 幅広い商品の中から選べる
- 髪質より、香りや世界観重視の商品が多い
ここで、勘の鋭い方は気がつくと思います。
サロン専売品とそれ以外の商品の大きな違いに。
それは、それぞれの商品作りに企業はどこに投資をしているのか、、、
サロン専売品は、商品の成分に重きを置いて作られているので、どうしても高いと思われがちですが、毛髪化学に基づき作られているので、安心して使用することが出来ます。
一方、手軽に手にする事が出来るドラコスやECサイトの商品は安いかもしれませんが、成分が不明確であったり、それなりの価格帯のデパコスは、目を惹くパッケージやインフルエンサーや芸能人を広告に使用する事で商品の知名度を上げて売るので、ネームバリューはあるが中身はそこそこに宣伝広告費やそれを売るBAさんの給料、店舗の家賃などが商品の値段に上乗せされているのです。
そうです!それらを考えると、サロン専売品は、純粋に成分にこだわることで価格が上がってしまう。ただ、安心して長く使用することができるのが良いところなのです。そして、信頼を寄せる美容師さんが、その時々のお悩みに合わせてぴったりの商品を教えてくれる。是非、利用している美容院のスタイリストさんに相談してみて下さい。
自然由来の落とし穴!
ドラコスやECサイトでも最近はナチュラル志向の商品が多く出ていますが、調べてみると自然由来とうたいつつ、そうでは無い商品もあったりします。そこで、ご自身でも商品の良し悪しを判断出来る様にしていきましょう!!
ここからは、少し難しい成分のお話をさせて頂きます、、、
気をつけるべき成分

高級アルコールと聞くと何だか良い様に聞こえますが、、、騙されないで!!
❌ ラウリル硫酸Na(ラウリルサルフェートNa)
- 高級アルコール系界面活性剤(石油系、植物油由来)
- とても強い洗浄力で、必要な皮脂まで洗い流してしまうことがあります。
- 髪の乾燥・ごわつき・カラーの色落ちが早くなる原因に。
❌ ラウレス硫酸Na(ラウレスサルフェートNa)
- 高級アルコール系界面活性剤(石油系、植物油由来)
- 市販シャンプーによく使われる成分ですが、刺激が強め。
- 傷んだ髪には特に負担がかかりやすく、パサつきやすくなります。
❌ コカミドDEA・TEA(エタノールアミン系)
- 非イオン界面活性剤
- 泡立ちや使用感は良くなりますが、刺激性やアレルギーのリスクが指摘されています。
- 洗い流す商品であれば許容範囲。
- 欧米では使用が制限されていることも。
❌ パラベン類(メチルパラベン・プロピルパラベン など)
- 保存料として使われますが、敏感肌の方には刺激になることも。
- 気になる方は「パラベンフリー」を選ぶのが安心です。
❌ メチルイソチアゾリノン(MIT)、CMITなどの防腐剤
- 防腐力は高いものの、皮膚トラブルやかぶれを起こしやすい成分です。
- 特に赤み・かゆみが出やすい方は要注意。
- 欧州ではほぼ使用禁止。
では、どんな成分が良いの?
✔ココイルグルタミン酸Na(またはTEAなど)
- アミノ酸系界面活性剤
- とてもマイルドで低刺激
- 必要な皮脂を残しつつ汚れを落とす
- 髪・頭皮の乾燥や敏感肌に◎
- 泡立ちはやや控えめ(補助剤と併用が多い)
✔ココイルアラニンTEA(またはNaなど)
- アミノ酸系界面活性剤
- グルタミン酸よりやや泡立ちが良く、洗浄力も少し強め
- 傷んだ髪・細い髪の方に最適
- キューティクルを守る働きがある
- グルタミン酸系より「ややさっぱり系」
✔ココイルメチルタウリンNa
- タウリン系界面活性剤(※アミノ酸に近い)
- 泡立ちがよく、洗い心地がバランスよい
- 弱酸性で頭皮にもやさしい
- アミノ酸系より泡立ち重視したい方におすすめ
✔ 4. ベタイン系(例:コカミドプロピルベタイン)
- 両性界面活性剤(アミノ酸系の補助に多い)
- 泡立ちを助け、刺激を和らげる“サポート成分”
- 頭皮の乾燥を防ぐ保湿性あり
- ベビーシャンプーにも使われるほどの低刺激
- 単体で主成分になることは少ないが、安全性が高い
”泡立ちが良い=良いシャンプーではない!”
なるべく、低刺激・アミノ酸系洗浄成分を選ぶと良いですね!!
まとめ:シャンプーを選ぶコツ!
- 洗いすぎない、やさしく洗うシャンプーを意識する。
- 2度洗い推奨のシャンプーもおすすめ!
- 縮毛・くせ毛の方はしっとりとまとまるシリコン入りも良い。
- 安価な成分で作られている市販品より、毛髪化学に基づき作られているサロン専売品を選ぶ。
- 本気で変えていきたいのでしたら毛髪のプロ、専属の美容師さんに聞く!
シャンプーって毎日使うモノ、だからこそシャンプー選びは大切です!!皆さんはお顔のお手入れにはお金も時間も使うけれど、そこまで頭皮環境は気にしない方が多い気がします。それは何故ですか?頭皮もお顔と一枚の皮膚で繋がっているのに、、、。
頭皮環境を整えることで、これから伸びてくる髪がしっかりと育ってくれるのです。エイジングに負けない強い頭皮を作っていきましょう!!
次回は、シャンプーのやり方のコツを伝授しますね。